齋藤 信

「突然講師依頼が来て困っている人へ」【POSお仕事サポーター】(09)

投稿日:

「突然講師依頼が来て困っている人へ」【POSお仕事サポーター】(09)

 

FROM:IIRA関東支部代表 齋藤 信

(*ブログで見る:http://iirakanto.jp/?p=282 )

みなさん、こんにちは。

土曜日のコラム、POSお仕事サポーター!

国際統合リハビリテーション協会の

セラピストコーチ齋藤信でございます。

前回は理学療法士のF先生からのご質問にお返事をした、

勉強を現場に落とし込む方法の話でした。

(前回の内容:http://iirakanto.jp/?p=231 )

ちょっとマニアックだったかもしれませんね。

 

さて突然ですが、

あなたに、県士会関係のイベントなどで

「作業療法(理学療法)について高校生に話してしてください」などと、

講師依頼などが来たらどうしますか??

 

自分の職種について、何をどのように話していいか…、

正直、困りませんか??

 

さて、今回は

富山県で作業療法士をしている中平昇吾先生から

こんな相談をいただきました。

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『作業療法体験会について』

 

お世話になっております。

富山県で作業療法士をしております、

中平昇吾です。

 

齋藤先生もFacebookで以前話題に出されていましたが、

富山県の作業療法士会では高校生を対象に、

作業療法体験会を毎年2回実施しています。

 

今度は8月24日に開催されるのですが、

その中で精神科作業療法についてのお話を

僕が担当することになりました。

 

せっかく参加してくれる高校生には

楽しんで作業療法に触れてもらいたいのですが、

どのような話をしようか悩んでいます。

 

齋藤先生なら高校生に向けて、

どのような事をどのように伝えますか??

どのような形式で、どんな内容を話すか

ヒントを頂ければ嬉しいです。

 

ちなみに、与えられた時間は10分です。

よろしくお願いします。

 

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おっと、これは面白い!

 

制限時間10分で、高校生に精神科作業療法を伝える!

 

いいですね~

 

・どのような事 = テーマ、内容

・どのような形式 = やり方

 

という内容で話を進めていきますね。

 

まず、これはもう、

最初にマインドマップ化したものを見てください。

 

この相談をいただいた時、まず考えた事をマップ化してます。

まず何をテーマにするか?

を考えたくなりますが、

具体的に何を話すかはまだ先の事です。

 

大事なポイントは3つ。

 

1:共感する内容か?

2:決意してもらうか?

3:体験を重視するか?

 

作業療法について知ってもらう事が、

与えられた最終目的ですが、その裏の意図を

考えてしまいました。

ですが、一番大切なのは聴き手の人達。

 

高校生は

・何が知りたいのか?

・どんな気持ちでいるのか?

・どうなりたいのか?

などなど……

 

その10分が高校生達にとって、

価値を感じてくれる時間になってほしいですよね。

極端な事をいえば、他の先生の話は忘れても、

中平先生(あなた?)の話だけは覚えている……みたいな。

であれば、形式は双方向性の高い内容が良いかと思います。

なので僕は《体験型》にするでしょうね。

ただ、体験型といっても、

体験のための時間は多くても3分以内。

 

しかも精神科作業療法の本質部分を体験しつつ、

学んでもらう事になりますので、

何かワンテーマまで絞り込みが必要ですよね。

なので、僕が内容を組み立てるとしたら……

 

話す内容を3つ程準備しておき、

開始直後、高校生に何を聞きたいのか質問し、

それに合わせてその場で選択していきます。

 

大きく分けて、

 

1:精神科の病気ってどんな状態?

2:精神科での作業療法って何をするの?

3:心の病気にリハビリをして効果があるの?

 

など、に繋がる回答が得られるでしょう。

 

いずれかの内容か、

あるいはこの全てにこたえるように

話を組み立てます。

1:『精神科の病気ってどんな状態』

 

入口:精神科の病気について知りたい。

内容:状態のイメージとそれが変化する体験。キーワードは共感。

出口:精神科の病気は脳の病気。その脳のリハビリをするのが作業療法。

 

・目を閉じ、イメージワークから始めます。

・裸で新宿アルタ前や、渋谷のスクランブル交差点の中心に立っている、

あるいは教室で回答困難な問題を解けと前に立たされるなど、

周囲からの無防備な視線にさらされるイメージをしてもらう。

まあ、嫌ですよね。

続けて、大音量の音楽(顔を近づけずにお互いの声が聞き取れる程度)のなか、

隣の人と昨日食べた晩ご飯の話を30秒してもらう。

などをして、聞き取れたか否かを確認。

・この二つの体験こそが精神科の病気という。

・統合失調症を例に、情報処理が苦手な状態にある脳の病気が、

精神科の病気の一つだと説明。

・これを解決するために、作業を通じて周囲の視線を極端に感じなくていいようにしていく、

事前の繰り返し練習や、自分で失敗しない場を作る方法を身につける、などでまとめる。

2:『精神科での作業療法って何をするの?』

 

入口:精神科作業療法の体験。

内容:認知ゲームを行うなどして、成功体験と失敗体験をする。キーワードはAha!体験。

出口:ゲーム(作業)をする過程を通じて、人が様々な学びや変化を得られるのが作業療法。

 

・まず認知機能を試すゲームを全員、あるいは代表者数名で行う。

・自転車やファスナーの絵を描かせる

→ 日常使っている物の構造を知らなくても使える。

その再学習が必要な状態の人に行うのが作業療法。

・注意力ゲーム

→ 注意していないと必ず失敗するゲームをさせ、失敗体験。

ゲームに限らず日常のなかで注意力が落ちている人に

生活や何気ない事を失敗しないよう練習していく事が

精神科で行うリハビリになる。

・選択的思考ゲーム

→ 意図的に全体を誘導し、結果に至る行動を一つのプロセスしか無いように見せる。

実際にやってもらい、その結果を全体で確認し、解説。

解説は、プロセスが一つしか無いと自分自身の行動を狭めてしまったり、

見ている物事を限定的に捉えてしまう人に対して、実現可能な選択肢を

一緒に見つけ出すのが作業療法、といった内容。

と、まあ、こんな話を準備しておいて、

選択しますが、一番伝えたい事はコレ。

 

『作業をする過程を通じて、そこで得た感覚や気持ちの変化に意義がある』

 

って事なのですが、それはまとめで最後に言うだけ。

 

興味があれば個別にご質問を!

と言う流れで終了。

さて……これが僕が考えた内容です。

いずれも10分におさめつつ、

やれる内容かな~と。

 

でも、3は10分ではちとキツいかもしれませんね。

中平先生、どうでしょう?

 

参考になる部分があれば幸いです。

2週連続でマニアックな内容になっちゃいました。

他の皆さんも、突然講師依頼が来たら、

先のマインドマップの流れを参考にしてみてください。

 

見れば分かりますから!

マップの写真:http://iirakanto.jp/?p=282

ということで、

今回は10分で精神科作業療法を高校生に伝える内容をシェアしました。

 

また来週をお楽しみに!

IIRA関東支部代表 齋藤 信

追伸 1

実はこの10分発表のなかに精神科作業療法で行っている

脳と学習のメカニズムを仕込んでいたりするんです。

その理論を知りたい方はコチラがオススメです。

http://iirakanto.jp/?p=72

追伸 2

*質問を募集しております。

*気兼ねなく、あなたの仕事上の悩みをきかせてくださいね。

*ただし、この質問コーナー、かなりガッツリ書き過ぎるので、

今後は内容をセーブするかもしれません。

《GM齋藤に直接質問できるフォーム》

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=EvhAhlIRnM

 

 

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