福田陽介

発症前の生活に関する情報で再発を防ぐ

更新日:

よほど専門的な場所に勤務していない限り、「脳血管疾患」患者のリハビリテーションを担当した経験があると思います。

あるいは「内科系の疾患」の既往がある患者さんの担当。

 

片麻痺の評価

例えば、片麻痺患者さんのリハビリテーションを担当するとき、身体機能、精神機能、家族関係などを評価していきますね。

自宅の環境なども聴取して、「退院後」の生活について戦略を練りますね。

 

ちょっと待ってください。

「退院後の生活」のイメージが「基本動作や、介護保険サービスのスケジュール」だけになっていませんか?

 

脳血管疾患みたいな激しく重大なイベントが起こるに至った背景を読み解かない限り、その自宅退院は「病院から出ただけ」のものになりかねません。

 

なんで発症したの?

血管系のトラブルの原因は様々なものが言われています。

その一つに動脈硬化が言われます。

 

動脈硬化を治療しようとか、予防しようという話は、他の専門家の人に任せます。

 

退院後の設定をする際に、発症前の生活を細かく聞いておく必要があるんです。

(当たり前)

 

薬のでいれば平気?

脳血管疾患を起こす生活パターンを見直さずに、動作パターンだけ獲得、設定しても、その人の体の中では「再び脳血管を破壊する取り組み」が進みます。

「そのために薬が処方されてるから問題ないでしょ」

という意見、わからなくもないです。

 

生活パターンによっては、その内服薬の効果を高めもするし、低くもするし、最悪打ち消してしまう可能性があります。

自律神経の働き、ホルモン分泌、感情の浮き沈み、など完全に管理できたり把握できるとは思っていませんが、少なくとも「発症前の生活」が続く限りは「再発のリスク」は減らせません。

 

再発は重症化を招きますよね(これは経験上の話ですが)

 

自宅退院、社会復帰を促せばいいのではなく、医療機関の利用をしなくてもいい状態に導くのが、医療従事者に求められていることのように感じます。

 

評価で収集するべき情報

だから、自宅の構造だけでなく

・食品の嗜好

・味付け

・調理を行う人

・食事の回数

・食品の入手ルート

・疾患の理解

・家族の関係

・会話の頻度、時間

 

なども情報収集しておくといいと思います。

再発を防ぐために。

私は実際に、クライアントにはそういった話もします。

 

家屋評価として行う

・部屋の位置

・趣味

・段差の有無

・主たる居室の構造

などなど、情報を集める時点でプラスアルファとして先ほどの項目を聞いてみることをお勧めします。

 

なんのために情報収集するか

もちろん、疾病の発症メカニズムや人体のメカニズムは勉強しておかないと、良い方向に導けないことは言うまでもないですけど。。。

そういう知識がないと、「ただ聞いただけ」になってしまって情報の意味がありません。

 

リハビリ現場で要求されるのは「突飛なテクニック」じゃなくなっていっているかもしれません。

では、何か?

科学に基づいた知識で個人の生活をデザインする能力

じゃないか?と感じています。

 

エビデンスでもないでしょうね。

 

 

 

 

 

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