福留良尚

第65回「そのアプローチ、寝たきり患者さんには使えませんよね?」

投稿日:

From.IAIR九州 福留良尚

東京の親戚宅より

 

国際統合リハビリテーション協会【IAIR】コラム

本日もご覧いただきありがとうございます。

 

前回のコラムはコチラ

>>>アルバイト感覚の新人に対する指導のやり方

 

新人が職場に居場所を見つけ、活き活きと仕事に臨める。

そんな環境を指導者は作らなければなりません。

まだ読まれていない方は、是非!

 

 

さて、先日福岡にて実技講習会を開催しました。

受講生は1年目から10年目以上の方までと幅広かったです。

幅が広い分聞きたい内容がそれぞれ違うようで、話はどんどん深くなっていきました。

 

<症状を治すためには?>

→ その原因は?

→ 何故それは起きたの?

→ なんでそんなことが起こるの?

→ そんなことが起こるヒトの体ってどうなってるの?

 

質問にお答えしていくと、やはり「ヒトとは?」という問題に。

今日はその時の深みにはまっていった展開を振り返ります。

 

 

最初に頂いた質問。

「このアプローチは寝たきりの患者さんには使えませんよね?」

 

徒手的なアプローチは運動や痛みの改善につながるというのは良く分かると思います。

反対に寝たきりの患者さんや、高齢で認知症があるような方にはあまり効果はないだろうと。

 

 

それはですね、、

 

大きな誤解です。

 

 

患者さんの身体はちゃんと変化します。

 

少し厳しい言い方ですが、そこに必要な視点をまだ持っていないということです。

 

 

例えば寝たきりの患者さんの問題点の一つに、筋緊張の亢進があります。

脳卒中やパーキンソン病など症状が進行するとともに強くなり、拘縮などを引き起こします。

 

徒手的なアプローチは、関節包に存在する感覚受容器に刺激を与えます。

それによって一時的にではありますが筋緊張を抑制することが可能です。

関節可動域訓練はスムーズになります。

ここまではごく一般的です。

IAIRではB-classライセンスコースでお伝えしている内容ですね。

 

 

ここから視点を変えていきます。

 

筋緊張が抑制されるということは、そこで使用されるエネルギーが少なくなります。

余計なエネルギー消費が少なくなるわけです。

また、血流が改善します。

筋が緩むことで毛細血管が解放され、静脈還流が促進されます。

そうすると筋には酸素や栄養分を含んだ新鮮な血液が流入してきます。

 

更に、身体の緩みは副交感神経を刺激し、呼吸を安定させる効果もあります。

寝たきりの患者さんは、呼吸が浅くなり、喀痰の動きが抑制され貯留することで感染症のリスクが高いので、呼吸が深く安定することは感染症の予防にも繋がります。

 

例えば胸部に対する徒手的アプローチによって呼吸筋の過緊張を抑制し、胸郭の動きを促し、更に呼吸を整え、喀痰の排出も促していくことが理論的には可能ということです。

 

 

これでも効果がないといえるでしょうか?

 

 

但し、これらは目に見えるものではありません。

数値化できるものではないし、効果判定をするのは難しいでしょう。

呼吸数とかROMとかは図れるでしょうけど。

BIやFIMの点数も上がるわけではありません。

この場合、患者さんからありがとうと言われることもありません。

 

ですが、これはもちろんやる価値あります!

そのような視点を持ち合わせて関わるのと、単純にROMを維持するために介入するのと、どちらがリハビリテーションとして価値があるでしょうか?

私はもちろん前者です。

自分の提供するものが、人にどのように影響しているのか。

視点を変えて掘り下げていくことは、自分の行うことに価値を作っていくと思います。

 

 

寝たきりの患者さんであれ、健常な私たちであれ、常に常に行っていることがあります。

それが生命維持活動です。

それらを構成している要素は、全ての人で同じです。

 

血流、呼吸、消化、内臓の活動、自律神経系のバランス、脳活動。

これはIAIRではA-classでお伝えしている相当の内容です。

 

 

今回のセミナー、皆さんIAIR初めてです。

深みにはまっていってしまったのは、会場でも謝罪済みです、、

ですが、我々の提供する徒手によるアプローチは、患者さんの生命活動に何かしら影響を与えていることを知ってください。

 

私たちが相手にしているのは、症状を抱えた「ヒト」なんです。

そんな視点を学びたい方へ>>http://iairjapan.jp/philosophy

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

常任理事 理学療法士

福留 良尚

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