福田陽介

理学療法、作業療法の効果は、どの栄養を摂取するかで決まる

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★【インタビュー記事】技術を身につけることは仕事そのものを変えてくれます。

http://www.iairjapan.com/archives/2938

 

IAIRのセラピスト認定コースの終盤の方には「内臓セミナー」というものがあります。

内臓(主に消化器)の基本的な働きを確認するとともに、人の体の中で起こっている化学反応を細かく紐解いていくセミナーです。

 

そこでは、栄養摂取の重要性と、その栄養がどのような反応をしてエネルギーに変換されるかを学んでいくのですが、リハビリ現場ではあまり重要視されていない内容のようです。

 

ところが、こういったニュースを目にしました。

 

▼腎機能低下(BUN20.1以上)患者が39.65%▼低ナトリウム(Na136未満)患者が29.64%▼低栄養(ALB3.8未満)患者が59.7%―など、相当数の患者が脱水や低栄養状態で入院してきた状況が明らかになりました。

急性期病院における栄養・水分補給の充実で、回復期・慢性期の入院期間短縮を—日慢協・武久会長

http://www.medwatch.jp/?p=13300 より引用

年だから仕方がないの?

フレイル(虚弱)が作られたものであるという可能性を念頭におく必要がありそうです。

急性期病院に入院する前にしろ、後にしろ、「高齢なのだから、そのくらいの数値になるんじゃないか?」という予想とは別に「この低値は、適切な栄養、水分補強で改善できるかも」という予想も用意しているとベターかもしれません。

 

問題は、何を補給するか。

 

2017年の内臓セミナーを受講された方は、僕が言わんとしていることをわかっていただけると思います。

ALB値を見ているわけですし。

 

ただ、難しいのは「栄養を摂取すればそのまま吸収されるのか?」ということです。

 

経口摂取を行なっても、吸収が行われなければ、実際に回復は起こりにくいでしょう。

 

そう考えると、血液検査で低値を示す内容に対して、ダイレクトに栄養摂取を試みるよりも先に、栄養が吸収できる内臓の状態にする方が先かもしれません。

 

小腸の機能回復

栄養吸収を担当する臓器はどこでしたでしょうか?

小腸でしたね。

 

では、その小腸が機能低下していたとしたら・・・?

 

小腸の機能回復を促してから、栄養補給を行う方が合理的であると考えます。

小腸の機能回復に関しては、

食事中(食餌中)のグルタミン、グルタミン酸、アスパラギン酸は、小腸で吸収され、小腸粘膜で、代謝されるが、殆んど、(門脈)血中に入ること(腸以外の組織で利用されること)はない。
グルタミンやグルタミン酸は、代謝燃料として、小腸上皮細胞や腸管付属リンパ節細胞に、エネルギーを供給して、急性胃腸炎からの回復を、促進すると考えられる。

http://hobab.fc2web.com/sub4-Glu_Gln.htm より

このように考えられています。

また、

点滴を長期間行い、経口摂取さないで絶食させると、絨毛の高さが短くなり、全身の免疫力も低下してしまう。経口摂取で投与されたグルタミンは、小腸上皮細胞や腸管付属リンパ節細胞に、エネルギーを供給して、急性胃腸炎からの回復を、促進すると考えられる。

http://hobab.fc2web.com/sub4-Glu_Gln.htm より

低栄養状態の時にこそ、アミノ酸なわけですね。

食べていないと、食べられなくなるという理由もわかっていただけましたでしょうかね。

吸収状態が低下してから、吸収を促そうとしても大変です。

担当患者さん、利用者さんの、食事内容を一度気にしてみると、リハビリ効果も変わってくるかもしれませんよ。

 

 

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