【インタビュー記事】技術を身につけることは仕事そのものを変えてくれます。

 

インタビュアー:福田陽介(写真左)
お話を聞いた人:伊藤萌さん(写真中央)、林由香里さん(写真右)

[以下、敬称略]

 

指示書を見て、「うわっ。どうしよう・・・」、「何しよう・・・」って思った

(福田)それでは、自己紹介からお願いします。

(伊藤)伊藤萌です。PT(理学療法士)です。

(林)林由香里です。OT(作業療法士)です。

福田)ありがとうございます。お二人の勤務先の環境を教えてください。よく担当する症例とか。

伊藤)訪問看護ステーションで勤務しています。よく担当する利用者さんは、認知症、廃用症候群、骨折、脳卒中・・・、様々です。

福田)林さんは?

林)私は老健で働いていて、私も認知症とか廃用症候群、脳卒中後遺症の方を担当します。

福田)診断名はそんな感じなのですね。症状としては、どういうものに対してリハビリオーダーが出るんですか?

伊藤)えーと・・・、(指示書では)高血圧とか・・・でオーダー出たり・・・

福田)高血圧でリハビリ?

伊藤)実際に評価していくと、廃用症候群であったりとか・・・。骨折の既往があったりとか、そういう情報があととから出てくる感じで、病名・疾患名がバーンと出ていないことも多いですね。

福田)伊藤さんが一つ一つ探っていくんですか?

伊藤)結構(情報を探ることが)多いですね。ケアマネさんとかご家族から引き出して(オーダーを)理解したり。

福田)利用者さんはどんなことに困っていることが多いですか?血圧が高いとかじゃないですよね?(笑)

伊藤)(笑)基本的には高齢の方がほとんどなので、立てないとか歩けないとか、ベッドからも起きられないとかっていう感じで、ご家族が(リハビリを)希望されて開始するパターンが多いです。

福田)はい。林さんはどんな感じですか?症状でいうと、どういうものに対して行うことが多いですか?

林)オーダーとしては「歩行訓練」とか、認知症の方が多い施設なので「脳のリハビリ」っていうのが出たりとか・・・。

福田)「脳のリハビリ」!?(笑)

林)他には「趣味を見つけてやってください」とか・・・

福田)趣味?いわゆる、アクティビティーみたいな?

林)そうですね。そういうところから介入が始まるんですけど、評価していって座位を見たり、関節のチェックをしたりとかしていきます。オーダーはざっくりきますね。

福田)なるほど。そうしたら、そういう現場で勤務していて、IAIRに来られる前はどんな療法士だったか自分で振り返ってもらえますか?

伊藤)オーダーの紙(指示書)を見て、「うわっ。どうしよう・・・」、「何しよう・・・」というのが、まず最初で・・・。
で、訳も分からず本人さんに会って、ポロっと聞くことができた(「最近立ちにくくて」みたいな)悩みとかからようやく方向性を探るみたいな感じでして・・・。

福田)じゃぁ、伊藤さんは何をどうしたらいいか分からない感じで訪問していたと・・・

伊藤)そうですね・・・

福田)林さんはIAIRに来る前、どんな日々を過ごしていました?

林)いろんな利用者さんが来られても、自分に治療手段がなかったので、ROM(ex)して、重りつけて筋トレしてみたいな、そんなことばかりやっていたので全然良くならないし、逆にだんだん具合が悪くなっていたいったりとか挙げ句の果てにどこかに入院されるとか・・・。
「これはなんなのだろう?」と壁にぶち当たっていたのですけど、どうしようもなくて・・・。「どうしよう、どうしよう」ってなってました、毎日が。

福田)お二人とも「私、これでいいんだろうか?」みたいなのがあったってことですかね?

伊藤、林)メチャクチャありました笑

 

「あんたに毎日来て欲しい」って言われたりします。

福田)そうですか・・・。そんな状況からIAIRで学び始めてお二人とも2年くらい?2年以上になる訳ですけど、それくらい続けていただいて、今現在は仕事していてどんな風に変わりました?

伊藤)まずはドクターのオーダーに動揺しなくなりました。

一同)笑

伊藤)どんなオーダーが来ても、「何しよう、どうしよう」ってのがなくなって。体を評価していって『こっち(自分)から』相手の悩みとかを聴き出せるようになりました。
「こういうことがしにくくないですか?」とか。
そうすると、今までよりもより詳しく情報が返って来るようになって、こちらとしても目標や計画が具体的に細かくできるようになったんです。
本当に困らなくなりました。

福田)オーダーに不安にならなくなったのと、利用者さんの潜在的な悩みみたいなのにリーチできるようになったんですね?

伊藤)そうですね。他職種の人が知らなかった情報を私だけが聞き出せたり。

福田)へぇ〜。それは、伊藤さん自身にとって大きな変化?

伊藤)すごく大きい変化だと思います。前は利用者さんから「担当外してくれ」と言われることもありましたし・・・
今は「あんたに毎日来て欲しい」って言われたりします。全然、真逆のことを言われるようになったので、それは本っ当に嬉しいです。

福田)それは嬉しい〜。そういう風に言われるようになったのって何が理由だと思います?

伊藤)体を丸ごと見れるようになったから???
「あんたに来てもらえると体が楽だ」って言われるし、「あんただから話すけどね」って言われたり・・・

福田)それは信頼してもらってるんですね。IAIRに通ってて何が一番変わったのでしょう?ご自身では。

伊藤)治療テクニックが格段に増えました。もともと「ほぼゼロ」くらいの感じでしたから・・・。

あとは「症状」じゃなくて「その人」をみれるようになって、出ている症状もその人全部ひっくるめて考えられるように・・・。それこそ「統合」っていうんですか。そんなふうになりました。
小さい症状じゃなくて、もっと大きく広く捉えられるようになったのは自分の中で大きな変化でした。

福田)それは信頼されるようになるなぁ・・・。確かに大きな変化ですね。
林さんは?IAIRに来る前どんな感じでした?

林)本当にテクニックも何もなく、利用者さんとコミュニケーションとるのにも、自分のこと話して・・・、住んでるとことか、昨日何食べたかとか。。。

福田)個人情報?笑

林)(笑)本当、何喋っていいか分からなくて。でも(相手が認知症ということもあって)相手も私に興味がないみたいで「うんうん」っていうだけで・・・。
コミュニケーション難しいし、テクニックもないし、どうしようって感じだったんですけど・・・。

 

確実な技術を身につけた自信が、仕事そのものを変えた

福田)IAIRに来て?

林)ここに来て、いろんな治療手段が使えるようになって、関東のアクティビティーの(OTセミナー)も参加して、アクティビティーにも幅が増えてよかったなぁと思います。
前は、「歩けない」って言われても「筋力がないから歩けないんだ」みたいな知識しかなくて・・・。でも、そうじゃなくて関節の問題とか、意識のこととかあったりして、「歩けない」っていう一つの症状に対して、いっぱい考え方があるんだなぁってここに来て思いました。
あと、コミュニケーションも質問の幅が増えて、利用者さんに質問していくと、いろいろな情報をたくさんもらえて、「いただいて、また返して」っていう風にコミュニケーションが取りやすくなりました。

私も「あなたじゃなくていい」と言われたことがあって、ショックだったんですけど、仕方ないなと思ったんです。今は「次もやったもらえない?」って言われたりとか、代診で入った時にIBF(Sクラスコース)で体をみていったら1時間後くらいに利用者さんの方からタタタッて近寄って来て「よくなった」って言われたりとか、そういうことが増えて嬉しいなって思います。
そこから信頼関係が生まれて、これまで関わりがなかったのに話をするようになったりとか。

福田)それも大きいことですよね。お二人とも仕事しやすくなった感じですか?

伊藤)そうですね。めちゃめちゃしやすくなった。

林)全然違いますね。

福田)最後に何かメッセージをいただけますか?

伊藤)絶対(IAIRに)きた方がいい!笑

福田)それ、宣伝みたいで載せにくいです笑

林)でも、何か困っていることがあったら、ヒントじゃなくて答えが見つかる場所だから。

福田)そうですか。嬉しいです。

伊藤)小さい情報も逃さずキャッチできるようになったり。

林)食べ物とか栄養の部分からも話が広がったり。

福田)他職種の人とも、説明とかコミュニケーションとか取りやすくなりますものね。

お二人とも、これからもいろいろな場面で学んだことを生かしていってください。ご協力ありがとうございました。

関連記事

  1. IAIR NEWS LETTER vol.1【イベントのお知らせ】

  2. 【重要なお知らせ】 yahooメールアドレスをお使いの方へ。

  3. 一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

  4. 【重要】新システム導入開始。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

MART

IBW

人気記事

PAGE TOP