福田陽介

リハビリ業界は「現状を嘆き、未来を憂う」ような絶望の日々が続くのか?

更新日:

合格おめでとうございます

平成29年の理学療法士、作業療法士の国家試験合格者は

理学療法士:12,388人

作業療法士:5,007人

http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2017/siken08_09/about.html より

だそうです。

合格された皆さん、おめでとうございます。

労働人口が減っていく日本でのリハビリテーション

高齢者が増えていくであろう日本で、医療、介護の需要はこれからも伸び続けます。

リハビリテーションは重要な役割を担うことになります。

日本の労働人口が減っていくことは、もう避けられない事実です。

そうであるのに「介護離職」などが起これば、労働人口が苦しめ合う結果になるかもしれません。

 

増えるであろう高齢者を「要介護状態」にさせないための働きかけが、これからは重要になることでしょう。

医師不足に対しての回答

医療、介護の現場でこれまで中心的な存在であった医師の方にも変化が起こっています。

「医師の数が足りない」

という報道を聞いたことがありませんか?

 

医師が確保できないために、病棟(または病院)を閉鎖しないといけない。

そんなことが現実に起きているわけです。

 

しかし、日本医師会は、医師の数を増やすことよりも「医師数を増やす必要がない環境整備」を重視する方針のようです。

厚生労働省の、「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会 報告書」では以下のように報告されています。

個々の患者が抱える心身・生活の問題が多様かつ複雑であることに着目し、臓器別・支援対象者別に細分化されたそれぞれのスペシャリストが、一人の患者・住民の持つ複数の疾患・課題を別々に診断・治療・支援するのではなく、統合的・全人的に判断して必要な医療・介護につなげられる人材の養成と体制の整備が早急になされなければならない。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000161081.pdf

報告書の中では

  1. 国民の健康リテラシーの向上
  2. テクノロジーの介入
  3. タスクシフト、タスクシェア

にも触れて、「医師数の増加」じゃない方法での対策を考えられていました。

 

国民の健康リテラシーの向上に関しては、我々リハビリテーション従事者も活躍できるフィールドだとは思います。

そして、タスクシフト、タスクシェアに関してですが、読売新聞でこのような記事を見つけました。

医師確保「地域に権限を」、補佐資格「PA」も提言…厚労省検討会

PAというのは、フィジシャン・アシスタントという新たな資格のことを呼んでいるようです。

新たな医療のあり方として、医師を補佐する「フィジシャン・アシスタント」(PA)と呼ばれる新たな資格の創設や、看護師などとの業務分担を進めることも提言し、医師は高度な業務に専念すべきだとした。

元の記事を読む
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170407-OYTET50011/?from=rt_toptxt02#csidx8bbebb9d6adc1259f4c51f2d3c2a7ab
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この「フィジシャンアシスタント」については、こちらで簡単に紹介されていました。

フィジシャン・アシスタントとは、医師の監督のもとに▼診察▼薬の処方▼手術の補助―など、医師が行う医療行為の相当程度をカバーする医療資格者のこと

http://www.medwatch.jp/?p=13208

医療安全や診療報酬面など具体的にしていかないといけない部分が多く、まだまだ議論されるテーマではありますが、医師が担ってきた役割を、ほかの医療職と分担していく動きが出てきそうですね。

 

未来は絶望しかないか?

どうやら、

「数年先で医師不足が深刻化しそうだけど、医師の数を増やすことはしない。だってさらに先では今度は全体的な人口減少が進み、医師が余るだろうから」

という予測があるようです。

その予測のもと、「足りないなら増やす」という単純な回答には向かわないのです。

少なくとも言えることは、「これまでと同じことを続けていてもダメだ」みたいなヌルい考えではなく、

「これまでと同じことは続けることができない」

という大きなパラダイムシフトが起こるだろう、という推測で準備しておく必要があるだろう、と考えます。

 

今年、新たに合格された皆さんが入ったとして、現在のリハビリテーション従事者は「不足しているのでしょうか」「足りているのでしょうか」。

平均値、のような数字で見ようとしても実情はわからないでしょう。

 

一つ言えることは、業界の構造は、若い人が多いピラミッドの形をとっているということで、これから先も底辺の大きい三角形のモデルを取り続けることが考えられるのです。

 

新たな役割を期待されるかもしれない未来において、期待に応えられる存在になれるかどうか。

それは一人一人にかかってきます。

 

現状に嘆き、未来を憂う気持ちもわからなくはないですが、社会との関係を見れば、そんなに絶望するような状況でもありません。

「何もできない、ただ資格だけを持っている療法士」は絶望するしかないかもしれませんが。。。

 

 

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