福田陽介

姿勢を評価、調整するときの注意点は左右差を対象にしないこと!?

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こんにちは。
IAIRの福田です。

新年度になり、気持ちも新たに臨床に励んでいらっしゃることと思います。

新しい職場に異動になった方、

後輩を迎え入れた方、

学生の臨床実習を担当する方、

色々な変化の中で、仕事されていることでしょう。

 

どんな環境にあっても
担当患者さんを評価してリハビリの計画を立てる
ことに変わりはないと思います。

僕が新人の頃、担当患者さんの(立位、座位)姿勢を正中位、左右対称に近づけたら、患者さんは動けなくなってしまった、という経験があります。

その時、大先輩に教わった考え方で今でも、僕のベースになっている考え方がありますので、今日はそんな話をします。

『姿勢評価』

立位や座位の姿勢を評価する、ということは学生の時にもやってきたと思いますし、今でもされていることと思います。

止まっている状態といえども動作中のくせ、パターンが姿勢の中に現れてくるので評価項目としては外せないものです。

評価していく際に、どんなことを見ているかというと主には「骨の位置」です。

特に左右差ですね

肩甲骨の高さの左右差は?
腸骨稜の高さの左右差は?
膝蓋骨の向きは?
支持基底面に対しての頭部の位置は?
    〃     骨盤の位置は?
などなど。

ほとんどの人が何らかの左右差を持っています。

新人の頃の僕は、その左右差を
「解消する」
ことが、症状の解決につながると思っていました。

力学的に考えた時に左右対称の動き方をしていれば応力の違いは起こらない、と考えたからです。

そうしたら、大先輩が
「福田、マネキンを立たせるならそれがいいだろうな
と・・・。

最初は意味がわかりませんでした。

大先輩いわく
「持って生まれた左右差がある。その左右差に近づけて、右の機能、左の機能を使いやすい状態にするんだ。それを見極めるのがリハビリの仕事だ」
と。。。

もっとわかりませんね。

人は母親の胎内の時に既に骨格に左右差が生じているそうです。

文字通り、この世に出てきてすぐに左右非対称の状態で重力を受けながら育っていくんですね。

その重力とのやりとりの中で本来の左右差と関係のない運動をしいられたり、左右差を大きくするような運動をしていたり、本来の左右差と関係のない姿勢を取らされたりすると、症状につながることがあります。

生まれ持った左右差の状態に近づけることが体を機能的に扱うポイントであり、体の不具合を解消するポイントであるという助言でした。

 

その左右差の起こりについては諸説ありますが頭蓋骨から始まるという説に説得力があります。

 

姿勢を正中位、左右対称に近づけたら、患者さんは動けなくなってしまった、という経験は細かくいうと、歩行時に足が踏み出せなくなってしまったという感じです。

独特のパターンだったとはいえ、歩行時に足を出すことができていたのに足が出せなくなってしまったわけです・・・。

 

「左右差が問題点」で、「左右対称が調整の目標」みたいに考えてしまうと、僕みたいに患者さんの能力を奪うことになりかねません。

「その人の持っている能力」
を最大限に出すための評価と調整を行なっていきましょう。

 

 

(関連ページ:頭蓋骨から左右差が生じるという説に関連したアプローチ

「筋連鎖で全身が変わる!骨盤の評価と調整法 」

 

 

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