産後の安静を甘く見ているすべての母親、父親、周囲の人たちへ

こんにちは。吉田ひとみです。

コラムに入る前に、ご報告がございます。
個人ブログ等ではお知らせをしていたのですが、このたび第2子を授かりました。

すでに安定期に入っており、お腹も少しずつ大きくなってます。
わたしのコラムは意識の向くままに書いているので、最近妊娠出産関連のコラムが多いな〜
と、思っていた方がいらっしゃいましたら、素晴らしい勘です!

というわけで、本日もよろしくお願いいたします。

特に、第二子以降のお母さま方に多いと思うのですが・・
産後の床上げまでの期間(3週間以上)、守れていますか?
もしくは、妊娠中の方、安静期間を確保するためのプランニングしていますか?

以前にも、産後のケアの重要性はお伝えしましたが

産後は骨盤を整えるチャンス
>>>http://www.iairjapan.com/archives/1297

色んなことを言い訳に、守れていない方が多いので(もちろん環境が揃わないと実現はしないのですが)
もう一度、書こうと思います。

インドでは、産後45日間、お母さんは毎日マッサージを受け

お母さんがすることといえば、赤ちゃんの世話のみで、食事、家事など身の回りのことはすべて
家族など周囲の者が行います。

マッサージを受けるのは、免疫力を回復させ、血液循環を高めて早期に身体を回復させるためです。

また、ベトナムでは産後の母親を、殻を取り去って新しく生まれ変わる時期と捉えられています。
つまり、生き物が脱皮した直後にたとえられ、母体は安静にさせます。

一方、日本を含む先進国と言えば
下肢静脈還流の改善のためといってすぐに歩かせます。

しかし、そんな日本も一昔前は、産後3時間、6時間、9時間などと時間は人によるものの

寝床から一歩も踏み出してはいけなかったと言います。

とはいえ、、、昔もそれが徹底されていたかというとそうではなく

わたしの祖母の話をします。

わたしの祖母は、上の2人を自宅で出産しているそうなのですが
・夫の家族と同居
・夫の兄弟家族も同居
の、嫁。

ということで、出産自体も家族大勢いる中で。
そして産後はロクに休めないまま、家事などを行っていたそうです。

現在はもう90歳近く、元気ではありますが
70代頃に子宮脱を起こしていますし、変形性膝関節症が悪化し、人工膝関節も入れています。

どちらも、骨盤底が充分に機能していない場合に起こる症状です。

そもそも、産後は

・骨盤底筋は弛緩してゆるゆるです
・骨盤は締まりきってなくて関節がゆるゆるです
・腹直筋は多かれ少なかれ離開しています
・子宮は収縮の途中です(ホルモンの分泌が大きく関わっています)
・子宮は縮んでないのに内容物は空っぽです

こんな状態で、立つとどうでしょう?
ましてや、立ち仕事で関節を使ったり、重量負荷をかけたらどうでしょう?

・骨盤底筋には内臓がのしかかり引き延ばされ、それに耐えるため緊張するか
耐えられず、性器脱を起こします
・骨盤を支える靭帯に負担がかかり、痛みを起こし、崩れたまま固まります
・立つことや、仕事により腹圧がかかると、腹直筋の離開は悪化します
・ホルモンバランスがくずれ、母体の回復が遅れます
・空になった子宮に内臓が押し付けられるため、支えている靭帯への負担が大きくなります

これらすべて、立つこと、活動することによって起こる弊害ですよね。

もちろん、あらゆる痛みや不調の原因になりますし
これって、なってしまってから治すのはほぼ無理です。
腹直筋が離れて、白線ヘルニアなどになってしまえば、、そのままでいるか手術で切るしかないです。

更年期以降に、産後の無理が祟って不調が生じるともよく言われます(祖母がその例でしょう)。

下肢静脈還流の改善、、これって歩くことでしかムリでしょうか?
立って歩くことによるリスクを考えたとき、本当に早期歩行が必要でしょうか?

他に手段がありますよね。

だから、

産後(産褥期)は、最低3週間は安静に過ごしてください。基本は臥床です。
とはいえ、循環を促すことは大切です。マッサージを受けたり、臥位でできる骨盤底の体操や
呼吸法を実施し、栄養のある食べものが取れると最適です。
(中国では鶏のスープ、ハーブを使った料理などが産後の回復食として出されるようです)

鶏は、血を補ってくれるので、すべての女性にオススメです。

産後は、赤ちゃんはもちろん生まれたてですが(1ヶ月ぐらいはむやみに外に出しませんよね)
お母さんも生まれたてなんです。

脱皮直後の傷つきやすい身体ですが、そこさえ安静に乗り越えれば
強く、美しく生まれ変わるのです。

その生まれ変わるためのたった1ヶ月間。

その、たった1ヶ月間ぐらいは、お母さんは休んでください。
お父さんは休ませてあげてください。お母さんがご実家を頼れないなら
育休をもらったっていいのです。ここを休まずしていつ休むんだ!という時期が、この時期です。

家族みんなで、赤ちゃんとお母さんを大事にしてください。
赤ちゃんも同様、お披露目のために親戚中をたらい回しにしないでください。
赤ちゃんの食事は、お母さんしか持ってないですから、お母さんも疲弊することになるのです。
お友達も同様。
そんなのは1ヶ月経ってからで良いのです。

最後に1つ、どうしても日常生活で立つことはありますので
そのときのアドバイスを。

立つ前には、両膝を立ててお尻を上げ、吐く息に合わせて骨盤底を引き上げます。
(引き上がらなくても良いです、感覚なんて最初はないので)
その姿勢のまま、骨盤ベルトを巻きます。
(股関節、恥骨を通るようにすると座骨間が締まります。腸骨間は締めないように!)

それから、立位をとるようにしてください。
骨盤ベルトは、必ずしも巻きっぱなしじゃなくていいとわたしは思っています。
(人によって色んな見解があります)

最後に、

『産後は、お母さんも生まれたて』です。

生まれたてらしく、身体を扱ってあげてくださいね。

それでは!

感想は
yoshida_hitomi@iairjapan.jpまで。

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