吉田ひとみ

作業療法士は、何を考えてプログラムを組んでいるの?

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【作業療法士は、何を考えてプログラムを組んでいるの・・・?】

 

こんにちは、IAIR関西支部代表の吉田ひとみです。

先週のコラムが、なんと2万人ほどに届いたようで、シェアもたくさんしていただいて

ありがとうございます。

こちら
「作業療法が、脚光を浴びない理由とは?」
>>>http://www.iairjapan.com/archives/2092

 

実は昨日、美容室に行って参りまして

ああ、作業療法士ってこんなこと考えてるよなーって気づいたことがあったので

今日はそれを書きます^^

 

美容室には元のメニューとして、5つの栄養を補給できる

フルパックトリートメントっていうのがあったんです。

 

でも、髪のダメージには種類があって

パーマによるものか、カラーによるものか、紫外線に当たってるとか

はたまたドライヤーの熱ダメージだとか

そういうので必要な栄養って違ってくるんだそうです。

 

で、見たらわかるんですって。

 

要は、わたしの髪ってカラーリングしていないので

カラーによるダメージで失う栄養を入れる必要ってないんです。

 

だから、美容師さんは必要な栄養だけを補充するオーダーメイドトリートメントにしてくださって

お値段を3分の1にしてくれたんですね。

 

すごい!感動!!

 

あと、美容室って髪の毛洗う時に顔を隠してくれたりしますよね。

あと、ひざ掛けしてくれたり。

 

あれ、安心感ありませんか?

 

今回、顔は隠してもらってリラックス、だったんですけど

ひざ掛けはなくて、足にすごく力が入っちゃうのを感じました。

 

そしてふと、思ったのです。

作業療法士は、時間と空間を操作しているよなって。。

キーワードは【安心感】と【オーダーメイド】。

 

どういうことかといいますと、

 

医師は、検査結果というデータに基づいて手術であったり薬を処方したりします。

理学療法士は、身体能力評価などのデータに基づいて運動負荷量を調節したり

歩行訓練を行ったりします。もちろん個々の能力は違うので、オーダーメイドではありますが

そのデータが似通っている場合、複数が同じ運動訓練を行うこともあり得ます。

 

一方、作業療法士は、これらの基礎データ、負荷量はもちろん把握した上で

患者様個々の症状や能力、生活背景、生活史、家族関係などを踏まえて

プログラムを組むということをしています。

 

なので、基本は完全個別オーダーメイドとなります。

 

例えば、毎日スケジュールや開始終了時間を完璧に伝えないといけない人には

【伝える】ことがプログラムとして組まれます。

 

狭い場所でやった方がいい

広い方がいい

ついたてがあった方がいい

音楽をかけるといい(それもサザンじゃないとダメとかもありますw)

アロマをたくといい

誰かと一緒にするといい

 

例えば認知機能が低下した方は、夕方に訓練時間を組むと辛いです。

訓練は朝のうちにして、夕方は生活の様子を見に行くなどします。

 

これらの時間や空間セッティングが意識的に【プログラム】に入っているのです。

 

 image

 

だから、理学療法室で作業療法士が訓練している場面があったりします。

 

これは非常に特徴的だとおもいます。

 

そして、これらの判断基準が、実は【安心感】なのです。

 

寝ている人にタオルをかけてあげると安心するように

作業療法士は、訓練環境や使用する道具で「安心空間」を作ってあげるのです。

 

たとえば、壁のある場所で練習するとか

机を置くとか

全て計算されています。

 

空間に安心感がないと、身体が緊張します。

時間に安心感がないと、心が緊張します。

 

作業療法士は、時間と空間の操作で、これらの不要な緊張を解いているのです。

 

この「安心感」をベースに、ちょっと難しい「チャレンジレベル」を時に設定して訓練をします。

これを「段階付け」といいます。

 

まとめますと、作業療法士は

「安心感」に基づいてオーダーメイドのプログラムを組んでいます。

 

なぜなら、「人は安心エリア内で、自分の力を発揮できるから」

ポイントは、時間と空間の操作。

 

 

そして最後に・・・これによって作業療法士ができるある特徴的なことがあります。

 

それは、アドバイス。

例えば、高次脳機能障害といって脳の働きがうまくいかない方に対して

 

「歩行の能力をアップさせたい」のであれば、訓練環境の工夫を理学療法士に提案できます。

「実際どのくらい1人でできるのかな?」を見たければ実地評価をします。

「生活上、気をつけるポイント」がわかるので、支援者にアドバイスできます。

 

つまり、患者様が生活を送る上でのトータルアドバイザーに適任なのです。

 

あまり、有名ではない作業療法士ですが

病院や施設で見かけましたら、ぜひじっくり観察してみてくださいね^^

それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

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